一生の住まいだからこそ、「変わらない価値」を間取りに
- 平松
- 5月26日
- 読了時間: 2分
更新日:6月3日
こんにちは、UNICO STYLEの平松です。
家づくりは、人生において最も大きな買い物の一つであり、多くの人にとって一生を共にする大切な空間です。しかし、家を建てる際に陥りがちな落とし穴があります。それは、「今のライフスタイル」にばかり焦点を当ててしまうことです。
もちろん、現在の生活にフィットする家であることは重要です。しかし、人のライフスタイルは時間とともに変化します。お子様が小さいうちは遊び場が必要かもしれませんが、数年後には成長し、そのスペースは使われなくなるかもしれません。かつて、お子様が遊べるフリースペースを3畳ほど設けたいというお客様がいらっしゃいました。しかし、お子様の成長とともにそのスペースは使われなくなり、結果的に洗濯物置き場になってしまった、というお話は決して珍しくありません。
瞬間的なニーズではなく、「生涯のライフスタイル」を見据える
私たちがお伝えしたいのは、「数年間のためだけに、一生を住む家づくりをするのはもったいない」ということです。
本当に価値のある家とは、一時的な流行や、ごく短い期間のニーズに左右されるものではありません。むしろ、「ずっと変わらないもの」、例えば読書やスポーツ、音楽鑑賞といった生涯にわたる趣味や、家族それぞれの核となる価値観を間取りに組み込むことで、長く愛着を持って親しめる家になります。
お子様が小さい期間は限定的です。であれば、その数年間のために特定用途のスペースを設けるのではなく、家づくりのベースには、ご家族が生涯にわたって享受できる普遍的な価値や、変わらない趣味の空間を据えるべきです。

「可変性」を取り入れた設計
では、現在のニーズを無視して良いのかというと、そうではありません。理想的なのは、「ベースは生涯のライフスタイルを考えた上で、可変性のある設計を取り入れること」です。
例えば、
将来的に間仕切りを設けられるように、あらかじめ壁の下地を入れておく
多目的に使えるシンプルなフリースペースとし、必要に応じて家具などで用途を変えられるようにする
収納スペースは多めに確保し、家族構成の変化に対応できるようにする
このように、現在の問題を解決しつつも、将来の変化に対応できる柔軟性を持たせた設計にすることで、無駄のない、長く快適に暮らせる住まいが実現します。
私たちは、お客様にとって「最高の我が家」を築くために、目先のニーズだけでなく、その先の未来、そしてご家族の生涯にわたる豊かな暮らしを共に考え、最適なプランをご提案いたします。