家づくりの成功は「優先順位」が9割。後悔しないための考え方【社長コラムVol.17】
- 平松
- 8月11日
- 読了時間: 3分
家づくりは、夢と希望に満ちた一大プロジェクトです。しかし、間取り、デザイン、予算など、決めるべきことがあまりにも多く、途中で何が一番大切だったか見失ってしまうことも少なくありません。
そこで重要になるのが、「優先順位」を明確にすることです。これが曖昧なまま進めると、後悔の残る家づくりになりかねません。ここでは、家づくりの優先順位を賢く決めるための考え方をお伝えします。
なぜ「優先順位」が重要なのか?
家づくりは、予算という限られた条件の中で、いかに理想を叶えるかの戦いです。例えば、「広いリビング」と「高性能なキッチン」の両方を叶えたいと思っても、予算には上限があります。
優先順位を事前に決めておけば、このような「トレードオフ(二者択一)」の場面で迷うことがなくなります。何よりも大切にしたいこと、多少妥協してもいいことを明確にしておくことで、ブレずに家づくりを進めることができるのです。
性能は「当たり前」の前提として考える
ところで、家づくりでよく耳にする「高気密」「高断熱」「高耐震」といった性能に関する項目を、優先順位リストに入れようとしていませんか?
私たちは、これらの住宅性能は、お客様が「優先順位で悩むべきことではない」と考えています。なぜなら、これらは快適で安全な暮らしを送るための、工務店が「当たり前に提供すべきもの」だからです。
どんなにおしゃれな家も、寒かったり暑かったり、地震の心配があったりしては、心から安らぐことはできません。だからこそ、高気密・高断熱・高耐震は、家づくりのベースとして私たちが責任を持ってクリアしておくべき最低条件なのです。
お客様には、安心してこれらの性能を私たちに任せていただき、その上で、ご家族の暮らし方や価値観に直結する部分に集中して優先順位を決めていただきたいと考えています。
優先順位を決めるための3つのステップ
ステップ1:ご家族全員で「理想の暮らし」を語り合う
まずは、ご家族全員で「どんな暮らしをしたいか」を自由に話し合ってみましょう。
「リビングで家族みんなで映画を見たい」
「料理をしながら子どもの様子を見たい」
「家事の時間を短くしたい」
「趣味の時間を充実させたい」
といった、具体的なイメージをたくさん書き出してみるのがおすすめです。この段階では、予算や実現可能性は気にせず、自由に発言することが大切です。
ステップ2:それぞれの大切なことを書き出す
次に、話し合った内容から、一人ひとりが「これだけは譲れない」というポイントを3つずつ書き出してみましょう。
夫:「ワークスペースがほしい」「ガレージハウスにしたい」
妻:「パントリーを広くしたい」「おしゃれなタイルを使いたい」
子ども:「自分の部屋がほしい」「庭でサッカーがしたい」
このように可視化することで、ご家族それぞれの価値観が見えてきます。
ステップ3:3つのカテゴリーで整理する
最後に、書き出した項目を以下の3つのカテゴリーに分けて整理します。
絶対に譲れないこと(マスト)
例:駅徒歩10分圏内、LDKを広くする、パントリーを設ける
できれば叶えたいこと(ウォント)
例:広い庭、対面キッチン、無垢材の床
妥協できること(マイト)
例:玄関の広さ、浴室のグレード、ゲストルーム
この作業を通じて、ご家族にとって本当に大切なことは何か、そしてどこに予算やエネルギーをかけるべきかが見えてきます。
まとめ
家づくりは、ご家族にとって本当に大切な価値を見つけ、それを形にするプロセスです。その第一歩として、この「優先順位」を決める作業をぜひご家族で楽しんでみてください。
私たちは、お客様の優先順位をしっかりとヒアリングし、ご家族の理想の暮らしを最大限に引き出すお手伝いをさせていただきます。どうぞ、お気軽にご相談ください。





