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「残価設定ローン」で家を買う時代が到来?「得」を求めて「質」を見失わないために。【社長コラムVol.23】

  • 平松
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

「月々の家賃並みの支払いで、憧れのエリアの高性能な住宅に住める」 そんな夢のような話を実現するのが、残価設定型住宅ローン(通称:残クレ)です。これまでの「家は借金を完済して自分のものにする」という常識を覆すこの手法。果たして、私たちにとって救世主となるのでしょうか。


「将来の価値」を先取りする仕組み

残価設定ローンの仕組みは、一言で言えば「将来の家の価値を、いま先取りして使う」ことです。


例えば、5,000万円の家を買うとします。35年後にその家が「2,000万円で売れるだろう」と予想し、その額を「残価」として据え置きます。あなたは、残りの「3,000万円分」だけを分割で払えばいいのです。当然、全額を借りるより月々の負担は大幅に軽くなります。

しかし、魔法ではありません。約束の期日(例えば35年後)が来たら、据え置いていた2,000万円をどうするか、決断を迫られます。 主な選択肢は3つです。


  1. 現金で一括払いして買い取る。

  2. もう一度ローンを組んで、払いながら住み続ける。

  3. 家を売却して精算し、退去する。


「投資」として見る視点と、その危うさ

この仕組みは、インフレ時代の賢い資産防衛術として語られることもあります。「月々の支払いを抑えて手元の現金を温存し、将来不動産価格が上がれば売却益も狙える」。まるで金融商品のような「投資的な視点」です。

確かに計算上は「得」に見えるかもしれません。しかし、家は株券ではありません。家族が毎日食事をし、眠り、思い出を育む、かけがえのない生活の基盤です。目先の「損得勘定」で住まいを選んで本当に良いのでしょうか。


最大のリスクは「住み続けたいのに、住めなくなる」こと

私たちがこのローンに対して最も懸念するのは、「生活の拠点を失うリスク」です。

JTI(移住・住みかえ支援機構)などが提供する制度では、将来の売却時に一定額での買取を保証してくれるものもあります。これにより「売っても借金が残る」という最悪の事態は避けられるかもしれません。


しかし、保証があっても避けられないリスクがあります。それは、あなたが「まだここに住み続けたい」と願った時のリスクです。 35年後、あなたが高齢になり、この愛着ある家で余生を過ごしたいと強く願ったとします。しかし、その時に残価を支払うための現金がなく、年齢や健康状態を理由に新たなローンも組めなかったとしたら?

残された道は一つ。「住み続けたいという願いを諦め、家を手放して退去する」ことです。 これは、人生設計における非常に大きなリスクではないでしょうか。ただ住まいを失うだけではありません。家族と過ごした思い出の場所も一緒に失うことになるのです。


今はまだ「慎重」という選択肢を

新しい仕組みは魅力的ですが、住宅ローンは何十年も続く、人生で最も重い契約の一つです。UNICO STYLEとしての現時点での結論は、「慎重になるべきであり、今は静観するのも賢い選択」というスタンスです。


「月々が安いから」という理由だけで飛びつくのではなく、まずはご自身とご家族が「どんな人生を送り、どんな暮らしを大切にしたいのか」という原点に立ち返ってください。その上で、将来の不確実なリスクまで含めて許容できると判断できた場合にのみ、検討のテーブルに乗せるべきでしょう。


私たちは、お客様が一時的な流行や損得に惑わされることなく、地に足のついた豊かな暮らしを実現できるよう、これからも本質的な視点をお伝えし続けてまいります。

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