工務店と不動産会社の違いとは【社長コラムVol.16】

更新日：8月6日

家づくりを考え始めたとき、「工務店」と「不動産会社」、どちらに相談すればいいのか迷う方は少なくありません。それぞれが家づくりに関わる重要な役割を担いますが、得意分野もあれば、不得意な点もあります。

ここでは、工務店と不動産会社のそれぞれの強みと弱みをまとめました。ご自身の家づくりの進め方や優先順位に合わせて、最適なパートナーを選ぶための参考にしてください。

承知いたしました。いただいた内容を盛り込み、工務店と不動産会社の違いをより深く掘り下げたコラムを作成します。

なぜ混同されがちなのか、そして両者の根本的な違いはどこにあるのか、といった点も踏まえた構成に修正します。

工務店と不動産会社、どう違う？家づくりで知っておきたい役割と連携

家づくりを考え始めたとき、「工務店」と「不動産会社」、どちらに相談すればいいのか迷う方は少なくありません。どちらも家づくりに関わる重要な存在ですが、その役割と得意分野は大きく異なります。

ここでは、工務店と不動産会社のそれぞれの違いを明確にし、家づくりを進める上で知っておきたい、それぞれの役割と賢い連携方法についてお話しします。

では、なぜ私たちはこの二つを混同してしまうのでしょうか？それには、主に2つの理由があります。

「家を売る」というゴールが同じだから
注文住宅を建てる場合、「①土地を購入する → ②家を建てる」という流れが一般的です。最終的に完成した建物を、お客様に「売る」という結果の形が同じなため、両者が似ているように見えるのは当然です。
お互いの領域にサービスを広げている会社があるから
最近では、不動産部門を持って土地探しから手伝ってくれる工務店や、建築部門を持って自社で家を建てる不動産会社も増えてきました。こうした会社の存在が、両者の境界線を少し曖昧にしているのかもしれません。

一方で、実際に両者と話してみると「やっぱり全然違うな」と感じるはずです。その感覚の正体は、仕事の根底にある価値観や哲学の違いにあります。

工務店の原点は「モノづくり」
「お客様の夢を、いかにして最高の形で実現するか」「どうすればもっと快適で、長持ちする家になるか」。その情熱は、まさに職人やクリエイターに近いものがあります。話していると、家の性能やデザイン、素材の話に熱が入るのが工務店の特徴です。
不動産会社の原点は「安全な取引」
「法律的に問題はないか」「お客様が損をしないか」「どうすればこの取引がスムーズに進むか」。その使命感は、法律家やコンサルタントに近いものがあります。話していると、土地の資産価値や周辺環境、税金の話に詳しくなるのが不動産会社の特徴です。

この根本的なスタンスの違いが、言葉の端々や提案内容に表れ、「似ているようで全然違う」という印象を生んでいるのです。

工務店は、お客様の理想の家を「形にする」家づくりの専門家です。

設計・施工のプロ
お客様の要望を直接ヒアリングし、設計から施工、完成までを一貫して担当します。間取りやデザインの自由度が高く、希望を細部まで反映できるのが最大の強みです。
地域密着のネットワーク
地元の職人や資材業者と長年の信頼関係を築いていることが多く、安定した品質の施工が期待できます。また、地域の気候や土地の特性を熟知しているため、その土地に合った家づくりが可能です。
アフターフォローの安心感
自社で施工した家を熟知しているため、引き渡し後のメンテナンスや不具合の相談にも、迅速かつ丁寧に対応してくれることが多いです。

土地探しの専門性は低い
家づくりのプロではありますが、土地の取引や法規制、市場動向といった不動産全般の知識は、専門の不動産会社に及ばない場合があります。
広告宣伝力が低い
地域密着で事業を行っていることが多いため、大手ハウスメーカーや不動産会社と比べて広告宣伝力が低く、お客様との接点が少ない場合があります。

不動産会社は、お客様の家を「建てる場所」を見つける専門家です。

土地取引のプロ
その地域の土地の相場や市場動向を熟知しており、お客様の予算や希望エリアに合った土地情報を豊富に持っています。法規制や手続きにも詳しく、スムーズな取引をサポートしてくれます。
幅広い情報力
自社が扱う物件だけでなく、他社の情報も共有ネットワークを通じて得られるため、お客様に提示できる選択肢が非常に多いです。
仲介の専門性
売主と買主の間に入り、契約条件の調整や書類作成など、複雑な取引を円滑に進めることができます。

建物の知識が限定的
土地のプロであるため、建物の設計や構造、性能といった建築に関する専門知識は、工務店に及ばない場合があります。
施工は外部に委託する場合が多い
不動産会社の中には、住宅建築も手掛けるケースがありますが、実際には自社で施工は行わず、下請けの工務店に丸投げしている場合が少なくありません。その場合、お客様と実際に家を建てる工務店との間に、認識のズレやコミュニケーション不足が生じるリスクがあることを知っておくと良いでしょう。

UNICO STYLE（株式会社Re-Life）は建築士が在籍する工務店ですが、元不動産会社出身の私と宅地建物取引士の資格を持つスタッフが在籍しています。お客様の理想の家が「その土地に建てられるか」を、土地探しの段階から【建築と土地の専門家】の視点で判断し、リスクを未然に防ぎます。

家づくりに関するご相談は、土地探しからでも、どうぞお気軽にお声がけください。